ワインラベルの読み方

生産地などにより多少の違いはありますが、『ブランド名、ブドウ品種、生産年、アルコール度数、メーカー、容量』など、ワインラベルには様々な情報が記載されています。

ブドウの違い

原料となるブドウそのものの価値がワインの価格に影響するのは至極当然ですね。

収穫量

多く収穫できる品種より、大量生産が困難な品種の方が高価になりやすい傾向があるのはブドウに限った話ではありません。ただし、ワインの価格を決めるブドウの収穫量については別の要素もあります。それは、ブドウの木1本から収穫するブドウの量 も価格を決める大切な要素になります。

1本のブドウの木から最大で何房収穫できるか?ではなく、何房を実らせるか?が重要になります。実らせる量を意図的に制限(少なく)することで、一房一房が吸収する栄養価が高くなり、結果として味が凝縮したブドウが収穫でき、価格がより高価になります。

ワイン道場

品種の希少性と収穫量の制御が価格差に影響する。

樹齢

若い木よりも樹齢を重ねた木の方がより安定した品質の実が収穫できる傾向にあります。一方、樹齢と共に収穫量も減っていきますので、希少性が高くなるとともに価格も高くなってしまいます。

高樹齢の古木から収穫されたブドウで製造されたワインは「ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vieille Vignes)」と呼ばれるジャンルで販売されるほど、若木と古木とで味の違いがあるとされています。

栽培地

栃木県産のイチゴ、新潟県産のお米、和歌山県産の梅干しなど、生産地だけで価格が変化するのと同じで、ワインの原料になるブドウも産地により価格に違いがあります。
更に、国>地域>県>村>農園>生産者と絞られるほどに高価になる傾向があります。

製造方法の違い

ブドウの実の収穫方法から熟成期間における温度管理の方法まで、ワインの製造工程の多くにおいて「どの程度の手間をかけるのか」が価格に影響します。
昔ながらの工法で人の手により手間暇をかけ製造するのか、最新の機械を用いて人の手を最小限に抑えて製造するのか。どちらが良い悪いではなく、どちらがより費用が掛かっているかが最終的な価格に影響することは間違いありません。

生産量の違い

ブドウ品種の違いや製造方法の違いを前提に、より希少でより手間をかけたワインほど生産量が限定されます。その結果として販売価格が高くなる傾向にあるのはワインに限らず必然的な要因ですね。

ワイン道場

希少性が高い方が値段も高いのは仕方ありませんね。

ブランドの違い

ネームバリューだけで高価にしていたのではいずれ顧客達も離れてしまいます。高品質ワインの製造を長きにわたり維持してきたからこそのブランド価値であり、そのブランドネームに恥じない高品質ワイン相応の販売価格になっているのではないでしょうか。

また、一流ブランドと無名ブランドのワインでは、まったく同じ品種、まったく同じ条件で製造されたとしても一流ブランドの方がより高価になることも否定できません。

輸入関税

ここまではワイン自体の要素による販売価格への影響を述べましたが、外国産ワインを日本で購入する場合は、ワイン自体の要素に加え輸入に関わる税率も販売価格に直接影響を及ぼします。
2007年に日本とチリとで締結された経済連携協定により輸入関税率が低減され、チリ産ワインが安価になった時はニュースでも大々的に取り上げられましたので記憶に新しいのではないでしょうか。

高価なワインの方が美味しい?

『高価=おいしい』とは言い切れません。
基本的には長期間熟成されたヴィンテージワインの方がより高値で販売される傾向があります。そして販売されるごとに残量も減り希少性がさらに高まり、より高価になるサイクルですね。

高価だから美味しいとは言えない理由として、一般的には早飲みより長期熟成した方が「より渋味や香りが強く」なります。これは決して大衆受けするものではなく、ヴィンテージワインを飲み慣れていない人にとっては「えっ!」と感じられるのも少なくありません。

まとめ

ワインの価格を決定付ける大きな要因は、希少性と製造工程の差といえますね。希少であるほどより高価になりますし、手間暇かければ、また最新の機械であればそのコストにより高価になるのは必然です。

そして、高価な珍味が口に合う合わないはそれぞれであるのと同じで、ワインも『高価=美味しい』とは言い切れません。
価格の高価・安価にとらわれず、ご自身の好みに合ったワインを飲むことや、品種や産地の違いによる味の差を追求する楽しみこそが本当のワインの楽しみ方といえますね。

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